
MacRumorsより。
Thursday November 30, 2006 12:18 PM EST
Posted by arn
去る9月、1996年に出願された特許に基づく、iTunesのインターフェースをめぐるAppleとContois Music Technologyの法廷闘争が和解に達したという報道が流れた。
Contoisは、自社の特許に対するAppleの権利侵害によって被った損害の賠償と、Appleによる使用差し止めを求めていた。この訴訟に関する情報は、9月に15時間の和解協議が行われ、和解に達したが合意内容は非公開とされて以来、流れていない。
「音楽を教えたり、楽器を販売したりする業務に戻れて嬉しい。」35年間、家族経営のこの会社で働いている、David Contois(訳注:Contoisのオーナー社長、でこの特許の発明者でもある)の弟、Dan Contoisはこう語った。「合意事項は非公開だ。我々はこれを語ることはできない。」興味深いことに、この訴訟にかかわった特許弁護士が、今日プレスリリースを行い、この特許の意味合いについてコメントし、Appleにこれの管理権限があることを示唆した。
この特許は、ユーザーが遠隔地にあるデータベースからメディアをダウンロードして、手元のデバイスで再生するシステムと方法 -- 基本的に、音楽をオンラインで購入する方法 -- を対象としている。
Starkweather(訳注:この弁護士)によると:
「私が信じるところでは、Appleはこの特許を手にして、いずれは全ての電話会社、映画会社、コンピュータ会社、番組制作会社に、音楽だけでなく、映画やビデオをダウンロードする行為にロイヤリティーを請求するだろう。」
AppleInsiderでは、背景も含めてもう少し詳しい記事が書かれています。
Apple、決定的なデジタルダウンロード特許の管理権限を得る
By Kasper Jade
Published: 03:25 PM EST
最近のApple ComputerとVermont州の発明者との間の和解により、広範な分野のデジタルダウンロードにロイヤリティーを求めることができるようになる、威信あるソフトウェアデザイン特許の権利がAppleに舞い込んだ。
弁護士で、生まれてから10年になるこの特許の執筆者でもあるMichael Starkweatherが、木曜日、この特許が「携帯電話、iPod、そしてPDA」産業の未来にかかわる「10億ドル特許」であると表現した、声明を発表した。
「私が信じるところでは、Appleはこの特許を手にして、いずれは全ての電話会社、映画会社、コンピュータ会社、番組制作会社に、音楽だけでなく、映画やビデオをダウンロードする全ての行為にロイヤリティーを請求するだろう。」
1996年にバーモント州Essex JunctionのContois Music TechnologyのDavid Contoisのためにこの特許を執筆したStarkweatherによると、当初は、発明者本人はこのアイディアを特許化することに興味を示さず、その価値も理解していなかったという。
もともとのコンセプトは、ホテルの宿泊客が3曲選んで電子グランドピアノで演奏できるようなインターフェースを備えた、複数の曲を記録したデスクトップコンピュータに関するものだった。
映画をダウンロードすることは、音楽をダウンロードすることの明白なバリエーションだということに気がつき、Starkweatherはこの特許を3つの要素に分けることにした。すなわち、リモートでの音楽の保管、ダウンロードする音楽の選択、そして音楽デバイスでの音楽再生である。
「時として、ある発明を、その鍵となる要素に分割するのが、とても簡単なことがある。特許書類の作成が科学ではなく、創造性が要求される芸術だというのは、こういう訳だ。」
2005年の6月、ContoisはAppleによるiTunesソフトウェアの配布の仮差し止めと恒久的な差し止めを求めて、バーモント州連邦地方裁判所に提訴した。AppleInsiderによって最初に報じられた10ページにわたる訴状には、AppleがiTunesの開発にあたり、Contoisのデザイン特許を「模倣」し「意図的に侵害」した、と主張されている。
訴状によると、Contoisは、「コンピュータに内部的、あるいは外部的に応答する音楽デバイスで音楽を演奏するためのコンピュータインターフェース」を考案、開発し、1995年のトレードショーCOMDEXと1996年の音楽産業トレードショーNAMMで開示した、と述べられている。これらのトレードショーに、その時点でAppleに雇用されていたか、後にAppleに雇用された人々が参加しており、Contoisのソフトウェアを見た、訴状では主張されている。そして、Appleが後にこの発明を「模倣」し、デザインのアイディアをiTunesのインターフェースに使用した、と断言している。
この訴状には、Cotoisの特許の直接的な侵害であると主張された、iTunesの19のインターフェースが列挙されている。その中には、ユーザーが再生する音楽を選択するためのiTunesのメニュー選択手順や、ポータブル音楽プレーヤーに音楽トラックを転送する機能、音楽トラックをジャンルやアーティスト、アルバムなどの属性で並べ替えて、検索する機能などが含まれる。
今年9月の15時間の協議の後、ContoisとAppleは法廷外での和解に達し、争議を終結した。合意内容は公開されなかった。
なんだかとてつもない金額で特許の権利を買い取ったように推測されますが、その見返りとして、Appleはかなり強力な武器を手にしたのかもしれませんね。Mac販売がぱっとしなかったり、一部レーベルのiTunes Storeへの不参加があったりして、日本ではあまり実感はないかも知れませんが、Appleの影響力は日に日に強くなってきているようです。
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