MacNN経由でMarketWatchから。
JMP Securities
11月8日、MicrosoftはVistaのコードが製造に回された(RTM)ことを発表し、一般販売の準備が整ったことを表明した。同社はまた、エンタープライズ(ビジネス用途)向けVistaは11月30日、大衆向けVistaは1月30日に一般販売され、それ以上の延期の憶測を排除した。
我々の7月の最初のレポート以来、同社は新品のWindows XPベースのパーソナルコンピュータ(PC)を購入した消費者に、Vistaを無料化または割引価格でダウンロードできるアップグレードクーポンを配る、2007年3月15日までの「エキスプレスアップグレード」プログラムを立ち上げている。
小売店およびオンライン販売店での調査結果では、Hewlett-Packard、Dell、Lenovo、Gatewayらのoriginal equipment manufacturers(OEMメーカー)、その他ホワイトボックス(ノーブランド)製造業者から、幅広い「Vista対応」PCが入手可能になっていることが確認されている。しかしながら、企業への導入に関しては、我々はむしろ悲観的な見方をしている。IT部門、IT流通、OEMメーカーを対象にした調査によると、Vistaの企業への導入は発売後18ヶ月から24ヶ月かかると見られ、我々の当初の見込みである12ヶ月よりも遅くなっている。
加えてIT市場調査会社CDW corpの調査結果によると、IT決定権保有者の86%がVistaをいつかは導入することを計画しているが、実際の計画を既に立てているのは26%にすぎない。1年以内にVistaを導入することを計画していると答えたのは、たった20%だった。
今後数年間、Windows Vistaに業界が移行していく上で、半導体企業の市場機会が顕著に増えることは疑いない。Vistaの最高のパフォーマンスは、AMDやIntelのデュアル/クワッドコアプロセッサ、2GB程度の大容量メモリ(Windows XP向けPCは平均512〜750MB)、高性能の独立したグラフィックスカードなどの、ハイエンドなハードウェア構成でしか得られない。
市場調査によると、ホリデーシーズン向け「Vista対応」PCには、$500〜$800と攻めの価格帯が設定されており、消費者たちもこの機会を活用すると期待される。この結果、Vistaは1月まで発売されないものの、今ホリデーシーズンは堅調に推移するだろう。
VistaはPC半導体部品にとって、Windows 95以来で最初の大きな飛躍の機会となる。我々の考えでは、これが追い風となる株式は、Intel(評価はアウトパフォーム)、Micron Technology(アウトパフォーム)、MEMC Electric Materials(ストロングバイ)などが挙げられる。AMD(ATI Technologiesの合併相手)とNVIDIA(PortalPlayerの合併相手)も、VistaのPCハードウェアアップグレードサイクルの恩恵を受けるが、両銘柄は現在の株価が適正価格だろう。
セキュリティの面では、Microsoft Vistaはユーザーのマシンにマルウェアが感染するのを防ぐことを目的とした、ユーザーアクセスコントロール機能を採用する。調査結果では、ITマネージャーたちはVistaのセキュリティ向上の姿勢を歓迎しているが、今後も出続けるであろうVistaのセキュリティ警告は、ITマネージャーたちが現行のハードウェアにVistaをインストールすることをためらわせることになるだろう、と予想している。
Vistaでは、ネットワーク機能も向上する。この構成変更は、Netgear(ストロングバイ)や、その他のSOHO向けネットワークソリューションベンダーに有利に働くだろう。
広域ネットワーク(WAN)最適化の向上は、現在インフラストラクチャベンダーが追い求めており、Microsoftが今後伸びると考えている分野に投資する試みである。
既にPacketeerとExpand Networksから販売されているMicrosoftのWAN最適化ソリューションがほとんど市場シェアを獲得できていないのに対し、非Microsoftの最適化ベンダーであるRiverbedの市場シェアがこの1年で顕著に伸びているのは、注目に値する。
WAN最適化ソリューションを現在提供している銘柄は、Cisco、Packeteer、Riverbed Technologies、F5 Networks、Brocade Communications、Mcdata、Blue Coat Systemsなどがある。
デジタルメディアの観点からは、VistaはAppleのMac OS Xと不気味なほど似ている。Vistaは、現行バージョンのWindowsよりは遥かにユーザーフレンドリーな体験を提供する。しかしながら、Vistaには確かな欠点がある。インストールは遅く、1時間近くかかる。グラフィックスシステムにも、いくつか不具合が残っている。
Vistaは重要なホリデーシーズンに間に合わない。VistaがAppleのOS Xによく似るようにデザインされていることは、消費者たちにとって、XPからVistaに移行するのとXPからTiger(OS Xの最新バージョン)のと、ほとんど変わらないと感じさせるだろう。
このことは、Appleがコンシューマ市場での大きなシェアを獲得する大きな機会になりうる、と我々は信じている。2007年4月に発売が予定されているAppleの次世代OS Leopardで、AppleはMicrosoftの1歩先をゆく立場を維持するだろう。
-- Samuel Wilson -- Ingrid Ebeling -- Krishna Shankar -- Jonathan Curtis
Appleが最後の部分にしか登場しませんが、ずいぶんとVistaに否定的な分析ですね。はたしてどうなりますか。