

遅くなってしまいましたが、AppleInsiderより。
By AppleInsider Staff
Appleコンピュータによってなされた、接触感応式のデジタルメディアプレーヤーに関する新しい特許出願は、現在までのところ最も包括的で、これまでのいくつかの出願を組み合わせて、接触感応式のベゼルとディスプレイ、機械の向きを検知するセンサーを備えたiPod様のデバイスについて記述している。
2006年6月23日に提出され、今週木曜日にアメリカ特許局から初めて開示されたこの出願書類は、「ユーザーインターフェースと操作のための接触感応式のベゼルで周囲を囲まれたディスプレイを備えた電子デバイス」と題されている。
Appleは非常に長い文を使って、ある電子デバイスの説明をしている。この電子デバイスは、デジタルメディアプレーヤー、写真用の額、個人用デジタル秘書、携帯電話、あるいは手持ちのゲームユニットなどとしての利用が想定されており、デバイスの筐体ベゼルの部分が、操作用の基本ユーザーインターフェースに割り当てられている。
このようなデバイスの1つの例では、操作に割り当てられたベゼルに隣接するディスプレイの領域に、対応する視覚ガイドが表示される。ユーザーがデバイスの外装の特定の領域を触ったときに、ベゼルが接触データを検知する。ついで、このデバイスはどの領域がベゼルの接触データと関連しているかを判断し、どの操作が行われたかを決定する。
Appleの説明では、このデバイスにはデバイスの方向を検出するセンサーを搭載することもできる。すなわち、ユーザーがこのデバイスを横長に保持しているか、縦長に保持しているかを判断する。「方向に基づき、デバイスは操作に対応するベゼルの領域を変更することができ、視覚ガイドのディスプレイ内の位置も、ベゼルの変更に対応して移動することができる。」
出願書類に書かれた電子デバイスは「多機能なハンドヘルドデバイスであることも可能」で、「その電子デバイスのディスプレイサイズをかなり大きくするために、物理的なボタンやキー、スイッチ」を必要としないような、ユーザーインターフェースを採用している。好ましくは、それによって得られる領域を、この電子デバイスのディスプレイを大きくすることに使えるよう、物理的なボタンを前面から完全に排してもよい。
「究極的には、この戦略はフルスクリーンのディスプレイを搭載することを可能にする。ここで用いられているように、フルスクリーンディスプレイとは、電子デバイスの表面全体、あるいは少なくともそのほとんどを占めるディスプレイのことである。」
限られた数の物理的なボタンしか提供されないため、主要な入力手段として、このハンドヘルドデバイスのディスプレイも透明なタッチスクリーンにしてもよい。このような方法で操作する場合、グラフィカルユーザーインターフェースが「スクリーン内ボタンあるいはコントロールがディスプレイ上に表示され」、ユーザーがスクリーン内ボタンを押したことをタッチスクリーンディスプレイが検知してもよいという。
このハンドヘルドデバイスは、特定の機能に固定されていない物理的な多機能ボタンのみで構築してもよい。物理的なボタンは、デバイスの側面と背面、または側面上下の一部分にのみ制限できる。あるいは、物理的なボタンは前面のベゼル領域のみ、またはデバイスの上面および底面のみに配置してもよい。
ハンドヘルドデバイスの側面は機器を掴むために使用されており、デバイスを支えている間にうっかりボタンを押してしまって意図しない動作をさせることを防ぐため、側面にはボタンを配置しない方が望ましいということを、Appleは注意深く説明している。「上面と底面は、通常デバイスの保持には使用しないが、片手でデバイスを操作する場合ボタンに指が届きにくいため、頻繁に使用するボタンを配置する理想的な位置とはいえない。かわりに上面は、例えば電源ボタンとホールドスイッチのように、動作の限定された使い分けが可能な一般的な機能のボタンにとっておくことができる。」
いくつかの場合には、掴んでいるユーザーの手の部分から外れた側面の上部、または下部の領域にボタンを配置するのが望ましいとAppleは言う。「このような意匠は、デバイスのハウジングが一般的なユーザーの手の幅以上に長くなったときに、特に有効だろう。」
側面上部にボタンを配置することにより、掴んでいる手から離れているため、突発的な動作を防ぐことができる。そのボタン(あるいはダイヤル、ホイール、スイッチでもよい)には、この多機能デバイスの機能を切り替える役割をさせることができる。
設計によっては、ベゼル領域に割り当てられた特定のユーザーコントロールは、ベゼルに直接視覚的に表示されなくても良い。「そのかわりに、ユーザーが既知の、あるいはすぐに想像できるような、ベゼルの論理的、あるいは決められた位置に配置することができる。」
さらに押し進めて、この電子デバイスは「回転に対応し、方向センサーを搭載してデバイスの向きを検知することを可能にするかもしれない。」検知された向きにより、ユーザーコントロールに割り当てられたベゼル領域は、実際の向きに合わせて変更、または移動することができる。例えば、そのデバイスで動いているユーザーインターフェースソフトが、ユーザーコントロールに割り当てられたベゼル領域の位置に合わせるよう、視覚ガイドの位置を変更することができる。
出願書類に示された別の例では、搭載されたセンサーのうちの1つ、または複数は、デバイス周囲の明るさを検知する環境光センサーにすることもできるという。好ましくは、バックアップのため2つの環境光センサーを搭載する。「検出された環境光のレベルに基づいて、この電子デバイスは自動的にディスプレイのコントラスト、あるいはまた輝度を調整することができる。また別の実施例では、1つ、または複数のセンサーは、パッシブ焦電センサーのようなモーションセンサーを含むことができる。このモーションセンサーは、電子デバイスの静止状態からの動作を検出し、デバイスの"ウェークアップ"や、消されていた視覚ガイドをディスプレイに再表示するために使うことができる。」
出願書類によると、長方形のデバイスは「縦置き」と「横置き」の両方のモードで使用し、写真やその他のコンテンツをどちらの向きでも表示できる。いくつかの状況では、表示されている内容の向きがデバイスの向きと一致しなくなることがあるが、ユーザーがデバイスの向きを変えることで、この不一致を解決することができる。
「ディスプレイに表示する特定のコンテンツに望ましい、もしくは要求された向きに従って、この電子デバイスはユーザーコントロールに割り当てる領域と視覚ガイドの位置を、"縦置き"、"横置き"の間で変更することができる。言い換えれば、このデバイスが横長のコンテンツを表示する準備をしている時には、この電子デバイスはこのコンテンツに適した向きを判断することができる。そこで、このデバイスがこの新しいコンテンツをディスプレイに表示するに際して、新たに表示するコンテンツの向きが、直前に表示されていたコンテンツの向きと異なる場合、この電子デバイスはユーザーコントロールの割当位置と視覚ガイドの位置を変更することができる。この結果、新しく表示されたコンテンツを望ましい向きで見るために、ユーザーは自然とデバイスを回転しても、視覚ガイドとユーザーコントロールの割当位置はコンテンツの向きの変化に追随することができる。」
このデバイスのプロセッシング回路は、接触感応式ベゼルの部分にどれだけ長い間接触データが検出されたか、特定の、または隣接する領域が何回繰り返して接触データを検出したか、記憶することができる。「これにより、あらかじめ設定した時間制限の後、このプロセッシング回路はユーザーがどのユーザーコントロールを行おうとしているかを判断している間、それ以降のその部分に加えられている接触データを無視し始めることができる。さらには、プロセッシング回路はその無視されているベゼル部分に割り当てられていたユーザーコントロールを、新しい位置に割り当て直すことができる。」
「例えば、この接触感応式のベゼルは、ユーザーが行ったタッチ&ドラッグのようなタッチジェスチャーを検知するのに使うことができる。タッチジェスチャーを使うことで、表示されたイメージの移動や表示された要素をドラッグ&ドロップするためのカーソル移動、画面のスクロールアップ、ダウン、アルバムや一連のイメージでのスキップ、調整や値の設定など、数多くの操作を行うことができる。」
「加えて、接触感応式のベゼルは力を検出することもでき、ユーザーがベゼルの特定の領域にあてた圧力を検知することで、ユーザーが行った設定、調整、または値の、量や程度、レベルを知ることができる。」
さらにその上、Appleは接触感応式のベゼルは、同時に複数の操作を検出することにも使えるという。「例えば、片方のベゼルはユーザーのタッチ&ドラッグの動作で輝度を調整するように設定し、反対側のベゼルは同様の操作でコントラストを調整するよう設定することができる。すなわち、ベゼルの両側を使用することで、ユーザーはディスプレイのコントラストと輝度を同時に調整することができる。」
この最新の出願にはいくつかの異なった構成の電子デバイスが示されており、それぞれが別個の特徴、細目、構成をしていることをAppleは指摘している。「しかしながら、芸術的技法を習得した者ならわかることだが、このような特徴、細目、構成は、仮にそれらがある特定の実体と関連付けて説明されていなくても、またこの開示でそれらの様々な組み合わせが議論されているとしても、他にも多様な具現化が可能である。言い換えれば、以下に述べる望ましい、あるいはその他の具体例の説明によって、出願者が発明した独創的なコンセプトの範囲や応用を制限、あるいは限定することは意図していない。」
すなわち、この数多くの独創的なコンセプトを開示する見返りとして、Appleは請求が許す限り目一杯の権利を得ようとしているという。
この出願は、Appleの4人の従業員(Nick King、Duncan Kerr、Paul Herbst、Steven Hotelling)によってなされている。
どうにか全文終わりました。特許書類って、本当にくどいですね。
このインターフェースが本当に実現したら、現在のタッチホイールがディスプレイを縁取りするようなデザインになると思うのですが、画面を直接触らないインターフェースというのは、結構いいアイディアですね。。
方向センサーでの向きの自動検出というのもハイテクっぽくて格好良さそう。タブレットPCあたりでも応用できそうな気がします。